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 なんで歯ブラシの練習ばかりさせられるの?それは、虫歯と歯周炎という二つの病気の主な原因を取り除くためです。

虫歯
 
 

 虫歯の起因は、乳酸桿菌等の微生物によって作られた酸が、歯の表面を溶かしてしまう事によります。実は、歯の表面のエナメル質は、常に酸による脱灰(溶かされること)と唾液による再石灰化(元に戻ること)をくりかえしているのですが、その対酸性と石灰化の能力には個人差があり、その差が虫歯になりやすいか、なりにくいかの違いとなってあらわれるのです。で、虫歯になりにくい人はともかくとして、すぐに虫歯になってしまう人の場合、その予防には、微生物の量、つまりプラークをへらすことが一番です。

 
歯周炎
 
 

 歯周炎の原因は、プラーク・歯にかかる力・免疫力などが複雑に関与しているのですが、やはりプラークが一番の原因と言って良いでしょう。プラークがついていると、その中の微生物を身体は敵とみなし、攻撃(炎症反応と考えてください)を仕掛けますが、敵と味方(免疫細胞)は残念な事に、いつも相討ちなのです。敵の数が少なければそれで何の問題もなかったのですが、敵の数は膨大で、しかも常に増殖を繰り返しています。当然それに対抗するために免疫担当細胞もどんどん供給され、頑張るので、炎症が自然に収まることがないのです。

 「転んで」「すりむいて」「治る」に置き換えて考えてみると、「すりむいて」から「治る」前にまた新しく「転ぶ」ことを繰り返していてはいつまでも「治る」事が無いのは当たり前ですよね。でも、こんな「当たり前」のことが口の中で起こっている、無頓着な人を多く見うけます。「治る」のを待つ間、「転ばない」様に気をつけて行動する必要があるのに、転びやすい道ばかり選んで歩いてしまっているのです。近頃では、歯周病は生活習慣病の一つと認識されています。『喫煙』『ストレス』『プラークの存在』などの習慣性の危険因子によって引き起こされている病気であるとの認識です。せめて『プラーク』だけでも取り除いて、「虫歯でもないのに歯が無くなった」なんていう事にならない様にしていただきたいと願わない歯科医師はいません。プラークの量を減らすのは、ブラッシングのテクニックの向上が必要なのですが、 なかなかすぐには上手くならないものです。

 
そこでどうするか?
 
 

 プラークの付いている時間を短くしてあげれば良いのです。つまり、食後と寝る前のブラッシングの「習慣づけ」が大事になってくるのです。ブラッシングの練習を、わざわざ歯科医院に来てもらって指導をする目的は、テクニックを磨いていただく事ももちろんですが、ブラッシングの習慣を徹底してもらうことで、少しでも健康な状態を保っていただく事にあったわけです。

 
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