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では、いったいどこに問題があると言うのでしょう?まず1つ目にあげられるのは、理論の統一がいまだ確立されていないという問題です。咬み合わせを変化させる時、単純に上下の歯がしっかりと合わさっていれば良いというものではありません。身体と感覚の良好なバランスを保つ事ができて、それを長期にわたって保持する事が大事なのは、言うまでもありません。顎関節の位置に、中心位という基準は確かにあるのですが、これはあくまでも正常な関節の中での理想的なポジションであり、関節頭が変形していたり、関節円盤(軟骨のことです)の形や位置の異常がある場合には、けっして理想的な場所とは言いきれません。また、基準が顎関節である為に、筋や頚椎のバランスまでは指標がなく、結局は試行錯誤しながら、一番適切なバランスを保てる位置に徐々に誘導してゆくことになります。それ以外にも、様々な機械・器具を使用する方法が多数紹介されてはいますが、いまだ決定的なものは完成されていないようです。
2つ目の問題点は、金銭的な問題です。咬合治療という名の治療法は健康保険の適応にはありませんので、本来は全て自費治療となってしまいます。医院によっては仮歯で咬み合わせの位置をさがしてゆき、最終補綴をするまで、300万円〜500万円なんていう金額を提示される場合もあるようです。つまり、「完成された方法」がない治療法に数百万円の請求がなされているわけなのです。 |