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この単語を初めて目にされる方がほとんどではないかと思いますが、これは、歯周組織の再生をうながすタンパク質からから出来ている商品の名前です。従来から進行した歯周病の治療には、一般的にフラップ手術と呼ばれる方法などで歯周ポケットをなくし、それ以降の歯周炎の進行を食い止める手法が用いられています。そうすることにより歯根は大きく露出しますが、病的なポケットは切除された状態となり、適切なメンテナンスを続けることで歯周炎が起こり易い環境をなくすことができるのです。この手法は、悪い部分を取り除く「切除療法」に分類されます。
これに対して、表記のエムドゲインはどう違うかといいますと、術式はフラップ手術に類似しているのですが、最後に薬を塗布することにより、歯周組織の再生をうながすことを可能にするものなのです。ここで詳しく説明することは、あまりにも専門的すぎるので割愛させていただきますが、可能性としては歯槽骨の再生まで望むことができる「再生療法」の一つとして、関係者から注目を浴びています。実は、以前にも正式に国内認可された商品として出回っていたのですが、それは非加熱の動物性タンパク製剤であったためにメーカーが自主回収をし、加熱製剤が新たに国内で認可を受け、販売再開されたのです。
私自身、以前の非加熱の製品を使って血縁者に処置をしたところ、約半年で歯槽骨の著明な再生がみられ、10ヶ月後にはほぼ骨が出来上がったというケースをもっていますので、適応症にたいして適切な処置が施されれば、かなりの治療効果を秘めていると考えています。今後も研究が進めば、さまざまな再生療法が可能となってくるでしょうが、現在すでに実用化されているものの一つとして、重要な位置を占める治療法ですので、紹介させていただきました。 |